屋代の住居(自邸)

先日ようやく確認済証が交付されました。

計画地は旗竿変形地で接道部には川があり、川に架かる床版を接道とみなす許可(法第43条2項申請)や、土砂災害特別警戒区域内による対策工事の報告等なかなか問題の多い敷地でしたが、その立地や豊かさはその苦労にも勝るものがありました。

自邸を計画するうえで設計者として「これからの自身の代表となるものにしなければ」「住み続けても恥ずかしくない住まいとは」等いろいろと葛藤もありましたが、この敷地に立ち、思いを巡らせるうちにリビングにしたい場所が決まり、動線からその他の部屋の配置が決まり、そしてその流れに屋根をかけると悩んでいたことを忘れるくらいすんなり基本プランは決まりました。
環境から導いたこのプランはおそらく別のクライアントが居たとしても基本構成は変わらなかったのではないかと思います。

小さな平屋ですので”自邸”などと気負うことなく、これから始まる監理業務に尽力を注ぎたいと思います。